音楽用語をネットで調べると、合っているのか怪しい記事が結構あるので、できるだけ本で調べるようにしています。自分でも音楽用語サイトを運営しているので、よく参考にしているおすすめの2冊を紹介します。書店で音楽用語辞典を片っ端から開いて、中身が信頼できそうな辞典を厳選しました。
1冊目は「新編 音楽中辞典」。西洋音楽を中心に、日本伝統音楽、民族音楽、ポピュラー音楽、楽語、楽器、人名、曲名など約8,000項目を収録している音楽辞典です。分厚いハードカバーの本で、定価6,050円と決して安くはないですが、音楽用語を調べるなら持っておいて損はないです。それぞれの用語は必要な情報量で掲載されていて、ごくごく簡潔にわかりやすく解説している用語もあれば、詳しく解説している用語もあります。たとえば、交響曲の解説は2ページ分あり、ジャンルの定義だけでなく歴史までわかります。
2冊目は「最新音楽用語辞典」。1993年出版（1998年改訂）の書籍なので最新ではないのですが、3,200の音楽用語を収録して非常に充実しています。とくにポピュラー・ミュージックやギターなどの楽器、DTM、音響などに詳しいです。先の「音楽中辞典」には収録されていない現代の音楽用語を調べたいときに重宝します。ただ、この解説で合っているのかな？という部分があったりするので、記事に書くときは他の参考元も確認するようにしています。
ちなみに、「新編 音楽中辞典」と「最新音楽用語辞典」は、それぞれ「じてん」の字が異なります。「現代新国語辞典」には以下のように書かれています。ついでに「字典」の定義も載せておきます。
言葉を一定の順序に配列し、発音・意味・用法などを解説した書物。辞書。字引。事典・字典と区別するために「ことばてん」と言うことも。
いろいろな事物・事項の語を一定の順序に配列し、解説した書物。百科事典。辞典・字典と区別するために「ことてん」と言うことも。
漢字とその熟語を一定の順序に配列し、音・訓・意味などを解説した書物。字書。字引。辞典・事典と区別するために「もじてん」と言うことも。
